会議が終わったあと、録音を聞き返しながら議事録を作るのは大変ですよね。
「誰が何を話したのか整理できない」
「決定事項や次にやることをまとめるのに時間がかかる」
「議事録を作るだけで30分以上かかってしまう」
そんなときに役立つのが、AIを使った議事録作成です。
今回は、Google AI Studioを使って、会議の録音から文字起こし・要約・議事録作成までを無料で行う方法を紹介します。
専門的な知識は必要ありません。スマートフォンで会議を録音し、その音声ファイルをアップロードして指示を出すだけです。
※Google AI Studioの画面や利用条件は変更される場合があります。本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。
無料でAI議事録を作る流れ
今回紹介する方法は、次の3ステップです。
- スマートフォンなどで会議を録音する
- Google AI Studioへ音声ファイルをアップロードする
- AIに文字起こしと議事録作成を依頼する
これまでのように録音を何度も聞き直し、最初から文章を入力する必要はありません。
AIに下書きを作ってもらい、人が内容を確認・修正することで、議事録作成にかかる時間を大きく減らせます。
Google AI Studioとは?
Google AI Studioは、Googleの生成AI「Gemini」をブラウザ上で試せるサービスです。
文章の作成や要約だけでなく、画像・動画・音声などのファイルを読み込ませて、内容を分析することもできます。音声については、文字起こし、要約、話者の整理、タイムスタンプ付きの出力などを依頼できます。
Googleアカウントがあれば利用を始められ、対応モデルには無料利用枠があります。ただし、利用回数や使用できるモデルには上限があり、設定や利用方法によっては料金が発生する場合があります。
Google AI Studioで議事録を作成する方法
STEP1:会議を録音する
まずは、スマートフォンやパソコンを使って会議を録音します。
iPhoneなら「ボイスメモ」、Androidなら端末に入っている録音アプリを利用できます。オンライン会議の場合は、ZoomやGoogle Meetなどの録画・録音機能を使う方法もあります。
文字起こしの精度を高めるため、次の点を意識しましょう。
- 録音機器を参加者の近くに置く
- できるだけ静かな場所で録音する
- 複数人が同時に話さないようにする
- 名前や専門用語は、はっきり発音する
【画像挿入①】スマートフォンで会議を録音している画面
STEP2:Google AI Studioへアクセスする
Google AI Studioの公式サイトへアクセスし、Googleアカウントでログインします。
ログイン後、チャット形式で指示を入力できる画面を開きます。画面表示は更新されることがあるため、「Chat」や「新しいプロンプト」に相当する項目を選択してください。
【画像挿入②】Google AI Studioへログインした直後の画面
STEP3:音声ファイルをアップロードする
入力欄の近くにある「+」またはファイル追加のボタンを押し、録音した音声ファイルを選択します。
アップロードが完了すると、音声ファイルがチャット画面に表示されます。
長時間の会議や容量の大きいファイルは、アップロードや処理に時間がかかることがあります。うまく読み込めない場合は、音声を分割して試してみましょう。
【画像挿入③】音声ファイルをアップロードする場所
STEP4:音声を文字起こしする
音声を追加したら、次の指示を入力します。
添付した会議音声を文字起こししてください。
発言者が変わった箇所で改行し、「話者1」「話者2」のように区別してください。
聞き取れない部分は推測せず、「聞き取り不明」と記載してください。
可能であれば、各発言の冒頭にタイムスタンプを付けてください。
「聞き取れない部分を勝手に補わない」と指定するのがポイントです。AIによる推測を減らし、確認が必要な部分を見つけやすくできます。
【画像挿入④】文字起こし用プロンプトを入力した画面
STEP5:文字起こしから議事録を作成する
文字起こしが完了したら、続けて議事録の作成を依頼します。
以下のプロンプトは、そのままコピーして使用できます。
上記の文字起こしをもとに、社内共有用の議事録を作成してください。
以下の形式で、事実と決定事項が分かるように簡潔にまとめてください。・会議名
・開催日時
・参加者
・議題
・主な発言・検討内容
・決定事項
・保留事項
・次にやること
・担当者
・期限音声内で確認できない情報は推測せず、「要確認」と記載してください。
これで、文字起こしの内容をもとに、項目別に整理された議事録が作成されます。
【画像挿入⑤】AIが作成した議事録の完成画面
コピペで使える議事録作成プロンプト
さらに実用的な議事録にしたい場合は、次のプロンプトがおすすめです。
添付した会議音声を分析し、社内共有用の議事録を作成してください。
【作成ルール】
・発言内容をそのまま並べるのではなく、議題ごとに整理する
・決定事項と検討中の事項を明確に分ける
・次にやることは、担当者と期限が分かる表にする
・重要な数値、日付、固有名詞は省略しない
・音声にない情報は追加しない
・判断できない内容は「要確認」と記載する
・読みやすいビジネス文書に整える【出力形式】
- 会議概要
- 議題
- 主な検討内容
- 決定事項
- 保留事項
- 次回までの対応事項(内容・担当者・期限)
- 次回会議の予定
会議の種類に合わせて、「営業会議用」「採用面接用」「顧客との商談用」などと付け加えると、出力内容を調整できます。
AIで議事録を作るメリット
議事録作成の時間を短縮できる
録音を最初から最後まで聞き直し、手作業で文章にする負担を減らせます。人はAIが作成した下書きの確認と修正に集中できます。
決定事項やタスクを整理しやすい
フォーマットを指定すれば、「何が決まったのか」「誰が何をするのか」「期限はいつか」を分けて出力できます。
長時間の会議を振り返りやすい
会議全体の要約を作ることで、参加できなかった人にも内容を共有しやすくなります。特定の議題だけを抜き出したり、重要な発言を探したりすることも可能です。
AI議事録を使う際の注意点
録音前に参加者の同意を得る
会議を無断で録音すると、参加者とのトラブルにつながる可能性があります。録音の目的や利用範囲を説明し、事前に同意を得ておきましょう。
無料利用では機密情報をアップロードしない
Googleの利用条件では、無料サービスに機密情報・個人情報・センシティブな情報を送信しないよう案内されています。また、無料枠の入力・出力が製品改善に利用される場合があります。
顧客情報、採用候補者の個人情報、未公開の売上情報、契約内容などが含まれる会議音声は、無料版へ安易にアップロードしないでください。業務で利用する場合は、自社の情報セキュリティ規程と利用サービスの最新条件を確認しましょう。
AIの出力をそのまま使わない
AIは、氏名、社名、数字、日付、専門用語などを誤って認識することがあります。また、実際には決まっていない内容を決定事項のようにまとめてしまう可能性もあります。
完成した議事録は、必ず人が音声やメモと照らし合わせて確認してください。特に次の項目は重点的な確認が必要です。
- 人名・会社名・商品名
- 金額・数量・割合
- 日付・期限
- 決定事項
- 担当者
- 顧客への約束
Google AI Studioは本当に無料?
Google AI Studioでは、対応モデルを無料枠の範囲内で試せます。ただし、すべてのモデルや機能が無制限に無料という意味ではありません。
利用上限を超えた場合や、有料設定を行った場合は料金が発生する可能性があります。利用前に、Googleの公式料金ページと画面上の課金設定を確認してください。
個人で操作を試す場合は、まず個人情報や機密情報を含まない短いテスト音声で試すのがおすすめです。
まとめ:AIを使えば議事録の下書きを無料で作れる
Google AI Studioを活用すれば、会議音声をアップロードして指示するだけで、文字起こしから議事録の下書き作成まで行えます。
基本的な流れは次のとおりです。
- 会議を録音する
- 音声ファイルをGoogle AI Studioへアップロードする
- AIに文字起こしを依頼する
- 指定したフォーマットで議事録にまとめてもらう
- 人が内容を確認して修正する
AIにすべてを任せるのではなく、AIに下書きを作ってもらい、最後は人が確認するという使い方が大切です。
まずは個人情報や機密情報を含まない短い音声を使って、どのくらい時間を短縮できるか試してみてはいかがでしょうか。



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